山中伸弥先生に 人生とips細胞について聞いてみたを読んでみた感想です。
山中伸弥 (著) 緑慎也 (著)
この本は、山中伸弥先生が子供の頃からiPS細胞の論文を発表するところまでが書かれています。iPS細胞ってよく聞くけれど、なんのことなのかよくわかっていませんでしたが、この本を読むことで医学の知識がない自分にもiPS細胞というものがどんなものなのかざっくりと理解できました。
本人の細胞、例えば皮膚の細胞を初期化し、その細胞から心臓や他の臓器などを作れたら、それは話題にもなりますよね。iPS細胞とはざっくりというとそんな感じです。
自分がこの本を読んで、参考にしようと思ったことは下記の点です。
人生にとっても大切なのはVW
・vision 長期的な目標
・work hard ハードワーク 一生懸命働くこと
時間がなくてもどうすれば、短時間で効率よく勉強することができるか、作業をこなすことができるかを考える。
この3点、誰でも知っていることです。ですが、実践できているでしょうか?自分は、どれも実践できていません。山中先生は、上記のことを意識して仕事を行っていたからこそ、iPS細胞を作り出すことができたのだと思います。
成功している人というのは、世の中に当たり前に知られていることを実践している人なんだなと思いました。自分たちが知らないことを行っているわけではないということ。同じ世界、同じ国で生活して、同じ知識も持っている。やったかやらないかなんです。まあ、それが難しいのですが。この一線を超えることができれば、成功の道が開けていくように思います。成功というものは、目と鼻の先、本当にすぐそこにあるものなのです。意識の違いというかなんというか。
最近、作業を行うときはただ今までと同じように作業をこなすだけで、もっと効率的に作業を行う方法などを考えて作業はしていませんでした。もっと効率的に作業するにはどうしたらいいのか、しっかりと考えなければいけませんね。
長期的な目標を立て、効率的にこなす方法を考え、一生懸命働く。習慣化できるようにしていこうと思います。
山中先生の好きな言葉の一つ、「人間万事塞翁が馬」
人生における幸・不幸は予測できないことをあらわす故事。
悪いことが起こった時には、それが、幸運になる可能性があるということ。幸運なことが、起こった時には、それが、不幸になる可能性があるということ。
昔、中国に住んでいた塞翁というおじいさんの馬が逃げ出しました。これをおじいさんは、悪いこととは思わず、「これが幸福のもとになるかもしれない」といいます。そしたら、逃げた馬が、名馬を沢山引き連れて戻ってきました。ですが、おじいさんは、「これが禍のもとになるかもしれない」と言います。すると今度は、馬に乗っていたおじいさんの息子が落馬して、骨折し、足に障害が残ってしまいます。
色々な本で、物事をポジティブに考えるようにした方がいいということがよく書かれているのですが、なかなかポジティブに考えることができずに悩んでいましたが、この「人間万事塞翁が馬」が悪いことが起きた時に、ポジティブな考え方ができる方法だなとも思いました。それと、良いことが起きたときには気を引き締めなければならないと思いました。
株でもよく当てはまることです。買った株が急上昇し、調子に乗っていたら、株価が急落し含み益が全てなくなっていたなど。最近もありました。楽天銀行が上場したので、初値1856円で購入したんです。で、上場翌日には2000円くらいまで上昇して、ラッキー!って思っていたら、あれよあれよと含み益が消えていってしまいました。この本、読んでたのに活かすことができませんでした。
医師の方の書いた本というのは、たぶん読んだことがありません。医師の方の考えに触れられたのはとても勉強になりました。学生の時に、このような本を読んでいたら医者という選択肢が自分の中に芽生えていたかもしれません。