SINGLE TASK 一点集中術「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になるを読んだレビューです。
おすすめ度:星5★★★★★
著者:デボラ・ザック
翻訳:栗木 さつき
最近、思ったように生産性が上がらず、どうにか打開する方法がないかと探していた時に出会った本です。自分は作業に集中できないのに職人さんや大工さんなどは、なぜ一つの作業にあんなに集中していられるのか最近不思議に思っていましたが、この本が答えを教えてくれました。
作業に集中できないのは、マルチタスクを行っているから。基本的に人間は、マルチタスクなどできないそうです。ただ、タスクをスイッチングしているだけでマルチタスクをしていると思い込んでいるだけみたいです。で、マルチタスクを行うよりも、シングルタスクで作業した方が結果的に効率が良い。
よくよく考えてみると、何かをやりながら作業しても集中できないし、思うようにはかどらないし、どっちつかずになって結局かなりの時間がかかってしまっていたということはよくありました。でも、それを変えるきっかけがなかったので、何も改善しないまま作業していました。
なんの知識もないと、いくつかのことを同時にやった方が時間の節約になっている気がしてどうしてもマルチタスクをやめることができませんでした。
今の時代、スマホやパソコンを使うことが当たり前になってきています。生活の中に自然と入り込んできて、今では手放すことができない便利なツールになっています。便利なのでそれらを使うことになんの疑いも持たないまま今に至りますが、こんな便利な道具だからこそ、スマホやパソコンとの付き合い方を考えないといけないんだと思い知らされました。
便利なスマホやパソコンが、自分から集中力を奪っていたようです。通知も整理しないと本当にくだらないことまで、スマホが鳴って自分から集中力を奪っていきます。
自分は、今まで疑うことなくマルチタスクをしてしまっていましたが、色々な意味で取り返しのつかない事態が起きなくて本当に良かったと思います。マルチタスクを行っていると、本当に取り返しのつかない事態が起こる可能性が格段に上がります。
マルチタスクを行っているとゾーンに入るとか、没頭という状態にはならないそうです。これからは、自分の生活からマルチタスクを無くして、生産性を向上させていきたいと思います。かなり長い間、マルチタスクの弊害を受けてきましたが、これからは仕事に没頭したいです。これから、記事を更新する頻度が増えていたら、この本のおかげかも。
一度に一つの作業に集中して生産性を上げる、一つの作業に集中する為に集中できる環境を整えるという内容の本ですが、特にデスクワークで生産性が上がらないと思っている方にはとてもおすすめの本です。