食は運命を左右するを読んだレビューです。

おすすめ度:星5★★★★★
著者:水野南北 訳:玉井礼一郎

最近、どうも作業に集中できないし、体もだるいなと感じることが多々あり、何か良い方法がないか探していた時に出会った本です。もっと早く、この本の存在を知りたかったです。

水野南北は江戸時代の観想家。観想とは人相を見ることだそうです。この本を一言で言うと、「食を慎めば、長生きできるし人生も好転するよ」という内容の本です。

ちなみに、今までに読んだ本の中のトップ10には入る本です。今まで生きてきて、食を慎むという考え方は知らなかったというか、教えてもらわなかったので考えもしなかったです。

何も考えず、おなかが空いたらおなかがいっぱいになるまで食べる。そのせいか、学生時代はクラスで2番目のぽっちゃり体系を維持してきました。

食べるということはエネルギーを使う行為で、必要以上のものを食べるということはその分余計に体力を消耗するそうです。衝撃を受け、この本を読んだ日から食を慎むことを意識しました。

今までは、だいたい朝半合、昼1合、夜1合とそれを食べることができる量のおかずを食べていました。それプラス間食。それを朝、昼、夜、半合ないくらいの量に抑えることにしました。おかずもそれなりに減らしました。

衝撃的だったのが、人は一生で食べられる量が決まっているということ。多く食べる人は寿命も短くなる。粗食の人は寿命が長くなる。たしかに、毎日おなか一杯食べて体に負担をかけ続けると、病気にもなりやすくなると思いました。

統計では、BMIが22になるときの体重が最も病気になりにくい体重だそうです。

体を治すときは、治すことにエネルギーを使いたいが、多く食べると消化にエネルギーを使ってしまい、治すことにエネルギーを使うことができないそうです。そのため、具合が悪くなると食欲がなくなるようになっているそう。

食を慎んで、どうなったか?

食事の量を減らして、3日くらいはおなかが空いて、何か食べ物を食べたくて仕方なかったが、4日目頃からそこまで空腹も気にならなくなりました。

食事量を減らすと、数日は便秘気味になりましたが、日がたつにつれ便も快調に出るようになりました。1か月くらい経つとおなかも消化する量が減ったからか快調に便を排出してくれるようになりました。食事量を減らしたので便の量もそれにともない、減りました。

背中が凝っていたのが楽になりました。

食事量が少ないと当たり前ですが、食事にお金がかからなくなります。外食の時などは特にですね。今までなら牛丼は大盛りを食べていましたが、並もしくはミニサイズで十分になりました。

BMIが22くらいになったらもう少し食事量を増やして体重が減らないようにしようと思います。

食を慎んでから頭が冴えるようになった感じがします。

この本には、食を慎む以外にもいろいろなことが書かれていて、とても勉強になります。「色々なビジネス書の原点はこの本なんじゃね?」って感じです。

朝早く起きればなぜ運がよくなるかなど書かれています。もっともなことが書かれていて、考えると分かりきっていることなのになぜ、今まで早起きしてこなかったのか。本当にもっと早く読んでおけばよかった一冊です。古い本で、中古しか販売されなく値段も高いですが図書館では借りることができます。

この本を読んで、半年が経ちました。読む前はBMI25くらいだったのですが、現在はBMI22~23の間くらいにまで体重を落とすことができました。ダイエット目的で食を慎んだわけではなかったのですが、結果的に体重が減って健康的にもかなりいい状態です。

最近よく思うのが、何かを変えたい場合まず意識を変えることが重要だと考えています。今回、食事量を減らすことができたのは食べ過ぎることがなぜよくないことなのか理解できたからだと思っています。

成人してからBMIが25から下がったことがありませんでした。ちなみに最大BMIは30くらいまでいったことがあります。そんな自分がBMI23以下にまで落とすことができたのでダイエットしたい方にもおすすめの本です。