記憶の宮殿という言葉を知っていますか?記憶術とか記憶に関してのトレーニングをしたことがある方なら知っているかと思います。記憶を格納しておくための場所のことです。
最近、「ごく平凡な記憶力の私が、1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由」という本を読んでいて、この本の中に出てきた本というか教科書です。
本文では、「古典的な記憶力向上トレーニングの具体的な内容のほとんどは、「ヘレンニウスへ」というラテン語の修辞学の教科書の中で紹介されている」と書かれています。なので、読んでみたくなってしまったので、読んでみました。
キケロ (著), 貴重資料研究会 (翻訳)
本文は、12ページと少ないですが、記憶のやり方である、場所法のやり方がまとめられています。
今まで、記憶術とか、記憶のトレーニングなどは一切行ったことがありませんでした。ですが、考えてみたら、学校のテストなど暗記しなければないらないことが山のようにあります。そんな学生時代からこの場所法という記憶方法を知っていたなら、確実にテストの点は急上昇していたことでしょう。
自分は暗記科目って、気合でなんとか覚えることができたので案外嫌いではなかったです。頭使わずにただ覚えればいいだけなので、ひたすら自分で問題を作って、それを完璧に答えられるまで何回も、何回も繰り返して覚えていました。なつかしいな。自分で問題を作るってのが本当に効率が悪かったなと今でも思っています。
だいたい問題を作り終わるのが、テスト前日なんです。それをなんとか一夜漬けで覚えていました。
知るのが遅かったけど、知ることが出来て良かったと思っています。学校で成績が良かった人は、こんな方法を使って記憶していたりしたんでしょうか。
場所法とは、記憶したい物のイメージを頭の中にある場所に配置して覚える方法だそうです。
例えば、自分の家の部屋に覚えたいものを配置する。
玄関、リビング、キッチン、トイレ、お風呂、寝室
たこ、すいか、キリン、マグロ、たけのこ、サファイア
自分の家の各部屋にイメージとして配置すると、確かに順番どおりに覚えやすくなります。
これをもっといろいろな物を大量に覚えるには、コツとトレーニングが必要のようです。場所法、トレーニングして、ちゃんと使えるようにしたいと思います。
考えてみると、本当に本を読む人と読まない人では、人生を生きていく際に本当に差が出てくるんだなとつくづく思い知らされました。
記憶術の古典というべき本なので、記憶術、記憶トレーニングを行う前には、目を通しておいたほうがいいのではないかと思います。ただ、1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由を読むなら、「ヘレンニウスへ」は読まなくてもいいかも。