稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓を読んだレビューです。
上総介 (著)
近年、大河ドラマは毎年見るようになってきています。特に戦国時代は面白いですね。今年の大河ドラマ「どうする家康」、視聴率は伸び悩んだようですが、自分は楽しく見させていただきました。主人公が徳川家康なので、大きな出来事がボンボン出てきて毎回楽しみでした。
この本の感想は?と思っていますよね。
想像以上に良い本でした。なんか投資関係の本の感想に毎回使っている気がしますが、投資を始めた頃に読んでおきたい一冊でした。この本を投資を始めたころに読んでいたら、含み損を抱えて眠れない日々を過ごすことも、自分の思い描いた反対の値動きをした時にイライラすることも、かなり少なくなっていたのではないかと思いました。
まず、とても読みやすいです。自分は、大河ドラマを見ていることもあり、歴史には興味があります。この本は、戦国時代の武将や中国の武将を例えに使っているため、歴史が好きな人は特に読みやすいと思います。だから自分も読みやすかったのかもしれません。
歴史上の人物の行動などを実際のトレードに当てはめて説明しているので、理解しやすかったです。確かに歴史で起きたことをトレードにも生かすことができるんだなと思いました。
著者の上総介という方は、実際に投資を行って、億以上の利益を出してきた人です。2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災の年にも安定して利益をあげてきたようです。これらのショックでも、生き延びる為にはいかに損切が大事かということを教えてくれています。
攻めの内容ではなく、守りの内容です。最近、投資をしていてよく思うのが、損切ができなければ生き残れないということ。損切がちゃんとできるようになってこそ、いっぱしの投資家なのだということ。今年は、自分の思惑が外れて、損切をすることが多かったですが、大きな損失を出す前にしっかりと損切できてはいるなと思います。
この本を読んで、今年やってきたことが間違っていないことを再確認できたように思います。
このような本で、投資の知識を勉強すること、そして実際に投資経験を積むことの大切さ。勉強して、行動して、振り返る。投資は、知識だけではなく、技術も必要です。本を読んだからといって、実際にその通りにトレードできるようにはならないです。
やることはわかっているんだからできるだろうと思いますが、できません。自転車の乗り方を教えてもらっても練習しなければ乗れるようにならないのと同じ感じだと思います。だから、またこの本を読み返して、投資の練習、経験を積んでいこうと思います。
投資とは、株を買うことだけではないです。お金を何に使うかも投資の一つ。この本を買って、自分にお金と時間を投資したことはいい投資だったと思います。