若いうち、特に中学生の頃に読んでおけば良かったとかなり思った本です。この本に書かれている内容を知っていたなら、タバコ、お酒、ギャンブルなど悪習慣を習慣化せず、勉強、読書、運動などの良い習慣を習慣化できただろうと思いました。

どんな人にもやめたい習慣や、習慣化させたい習慣があると思いますので、どんな方でも読んでおいて損はないと思います。やめたい習慣をやめ、続けたいことを習慣化できたら、最強ですよね。

チャールズ デュヒッグ (著), 渡会 圭子 (翻訳)

習慣について

今は、タバコもお酒もギャンブルもやめることができていますが、やめるのはどれも本当に大変でした。この本を読んで、やめることができた理由を理解することができたように思います。

この3つの悪習慣はやめるのが特に難しい悪習慣であることは間違いないです。なのでできるなら、習慣化する前にやめておけばよかったです。習慣は習慣化した年数が短いほどやめるのは楽だと思います。なので、やめたいなら1日でも早くやめる方向に切り替えていった方がいいです。

本の中では、個人の習慣では、習慣のメカニズム、習慣を生み出す力、習慣を変える為の鉄則について書かれています。企業が習慣を利用して行っていることや販売戦略などもかかれているので、とても勉強になります。

企業が、自分のデータを使って何かしているんだろうなと思ってはいたのですが、ここまで、色々なことを特定できているとは思いもしませんでした。例えば、販売データから妊娠しているかどうかがかなりの確率で判断できるそうです。

◆習慣の性質
・習慣の力は大きいが、デリケートでもある
・私たちの意識の外で生まれることもあれば、意図的につくることもできる
・本人が気づかないうちに生じることが多い
・ある部分に手を加えてつくり直すこともできる
・習慣は思っている以上に、私たちの生活に影響を与えている
・その力があまりにも強いため、脳は常識よりも何よりも、習慣に頼ってしまう

<ファーストフード>
・食べることが習慣化しやすい工夫がされているため、気づかないうちに食べる頻度が増えている
・いくつものきっかけと報酬が、知らないうちに行動に影響を与えている
・こうした習慣のループが形成されつつあるのに気づかないことが多いために、それをコントロールできる能力があることをわかっていない
・きっかけと報酬に気づくことを覚えれば、ルーチンを変えることができる

◆キーストーンハビット
習慣の中にも、ビジネスや生活をつくり直すために、特に重要なものがある。一つの習慣を変えれば、それが連鎖反応を起こして他の習慣も変わっていく。それが、変わると、仕事、食事、遊び、生活、消費、コミュニケーションなどありとあらゆるものに影響を与える習慣のこと。

<例>
・定期的に運動をする
・買ったものをすべて細かく記録する
・食べたものを記録する
キーストーンハビットについては下記の記事で詳しく記載しています。

習慣を作るための要素

・きっかけ
・報酬
・欲求

<例>ダイエット
・きっかけ→お風呂前に走る
・報酬→痩せた体
・欲求→体重計測

習慣を根付かせるのは欲求。どうやって欲求を生み出せばいいかが分かれば、新しい習慣を根付かせるのが楽になる。

・小さな成功を収めると、また別の小さな成功を得ようとする力が発動する
・小さな成功は、ささやかな成功をパターン化させることで大きな変化を起こし、さらに大きな成功にもう少しで手が届くと思わせる
・意志力こそが、個人の成功に求められる、最も重要なキーストーン・ハビットである
・意志の筋肉は鍛えられる
・やめたいという気持ちが一番強くなる瞬間、いわゆる転換点を中心に計画を立てる

習慣を変える為の方法

習慣は、

・きっかけ
・ルーチン
・報酬

からできている。

◆爪を噛む習慣を変える

①手を口元に運んで爪を噛む直前には、どんな気持ちになるか考える(習慣的な行動を引き起こしているのが何か、患者に描写してもらう作業。)
習慣を変える訓練の第一歩。ほとんどの人の習慣は長期間続いているので、何がそれを引き起こすのか、たいていは注意を払わなくなっている。

②次に、なぜ爪を噛むのかを説明してもらう
退屈した時に爪を噛むことが明らかになった。

全部の爪を噛み終えると、束の間の達成感が得られる。これが、この習慣の報酬。これを求めるようになっていた。

③インデックスカードを持ち歩き、きっかけ(指先の緊張)を感じるたびにチェックを入れる
そうすることで、癖が出る前の感覚がはっきりと意識できるようになる。授業中やテレビを見る間に何度それが起きたかも認識できる。

④対抗反応として知られる治療法
・指先にいつもの緊張を感じたら、すぐに両手をポケットの中か足の下に入れる
・あるいは鉛筆か何かを握って、指を口に入れられないようにする

⑤指先に緊張を感じたらチェックマークを、爪を噛む習慣をやり過ごせたら#マークをそれぞれインデックスカードに書き込む

きっかけと報酬は前と同じで、変わるのはルーチンだけ

爪を噛む習慣
・きっかけ(指先の緊張)
・ルーチン(爪を噛む)→インデックスカードに変更
・報酬(爪を噛み終えたときの束の間の達成感)

いったん自分の習慣の仕組みに気づき、きっかけと報酬を認識さえできれば、半分は変えられたも同然だそうだ。

◆信じること
信じることそのものが差を生む。いったん何かを信じることを覚えると、その能力が人生の他の部分にまで影響を及ぼし、自分は変われると信じ始める。信じることこそが、つくりかえた習慣のループを永遠の行動に変える要素。

変えたい習慣

この本で得た知識を使って、色々なことを習慣化させていきたいと思います。

今やめたいと思っている習慣
・食べ過ぎてしまうこと
・株価をチェック
・ニュースを見る

今、習慣化させたい習慣は下記のとおりです。
・8時間睡眠
・部屋を常に綺麗な状態に保つ
・よく噛んで食べる
・プログラミング

プログラミングが習慣化してやめられなくなったら、こんなにすごいことはありません。

この辺を、本の内容を参考にして変えていきたいと思います。習慣を変えようとして、失敗することも習慣を変えていくには必要なことのようです。

自分も、禁煙や禁酒は何回失敗したかわかりません。ですが、今はやめることができています。その失敗も習慣をやめることの段階だったように思います。全くなにもしなければ、やめることはできなかったと思います。

最近始めた、強化月間ですが、習慣を変えるには良い方法だったようです。