世界のエリートがやっている 最高の休息法を読んだ感想です。
久賀谷 亮 (著)
疲れている原因は脳にあり、脳を休ませる方法が書かれている本です。脳をマインドフルネスを使って休息させる方法が書かれています。
自分も瞑想とかやってはいるのですが、あまり効果を実感できずにいたためにこの本を読んで、認識を変えようかと思いました。
なぜ瞑想が脳を休ませるのに効果的なのかがしっかり説明されており、とても分かりやすかったです。この本は、ビジネス書なんですが、ストーリー仕立てで、読みやすく理解しやすいようになっているので、自分のように読むのが苦手な人でも読み進められる本です。
脳は、ぼーっとしていても過去のことだったり、未来のことだったりを考えていて、それがかなりのエネルギーを使っているそうです。だから、瞑想などを行って、考えることをおさえて疲れないようにしようということのようです。
瞑想中は、呼吸などに注意を向ける。雑念が浮かんで来たら、呼吸に注意を再度向けなおす。これを繰り返していく。呼吸に1,2,3などのようにラベリングして呼吸に集中する。これを繰り返していくと、過去とか未来とかではなく、今現在に注意を向けられるようになってくるそうです。
これを繰り返していくと、脳も変化してくるそうです。
最近よく思うのが、読書をすると新しい考え方を知ることができるということ。今回もこの本を読んで今まで考えたことがなかったような考え方を認識することができました。
それは、考えを自分自身だと思いがちだということ。こんな考え方、考えたこともなかったです。頭の中に浮かんだことって、自分が考えたことだし自分の考えだと思っていたというか、今自分が考えたことが自分自身じゃないなんて考えたこともありませんでした。
とても不思議な感じがしました。
何もしないでぼーっとしていると(何かをしていてもいいですが)雑念が浮かんでくると思います。それです。それは自分じゃない。
本の中では、駅と電車のような関係だと言っています。駅が自分で、電車が考え。駅(自分)の中に電車(考え)がやってくるという感じ。大切なのは考えに対して傍観者であり続けることだと言っています。
こんなの、自分を相当観察し続けても思いつくかどうかといった感じです。最初に考えた人って本当にすごいなって思います。
人って、やりなれたことは自動操縦のように何も考えずにできるようになりますが、それを意識して行う。初めてやったかのようにやる。これで、過去でも未来でもなく今ここに集中できるそうです。
それでも、何度も何度も同じことを考えてしまうことがあると思います。そんな時は、考えにラベリングするといいそうです。
例えば、Aさんのことがイライラするということを考えたとします。この考えに「Aさんのことがイライラする」というラベルをつけます。すると、また「Aさんのことがイライラする」ということを考えているということを意識できるようになる。
そのほかにも、脳を休ませる方法が色々と書かれています。とてもいい勉強になりました。マインドフルネスに興味がある人にはおすすめです。