今までに、挑戦してきたことが色々とあります。

例えば、借金返済、禁酒、禁煙、ダイエット、まあ、考えてみると自分が蒔いた種なんですが…。一度ついてしまった悪習慣をなおすというか、やめるというか、後始末をするというのは、なかなか骨の折れる作業です。

例えば、借金返済は本当に辛かったですし、本当に惨めでした。電気が止められてしまうようなこともありましたね。今ではいい思い出ですが、その当時は本当にどうしていいか分からなかったです。

学生の時に知識がなかったせいで、学生でも借りられる、クレジットカードのリボ払いやローン、キャッシングなどを使ってしまっていました。そのせいで、借金がどんどん増えていき、かなりの金額になっていました。

まわりの友達も借りている人が多かったです。だから自分も大丈夫だろうと思っていました。社会人になっても借金を返すことができないと友達は親が借金を返済してくれていましたね。でも、自分は親に頼ってはダメだと思ったというか、頼るには申し訳ない位の金額になってしまっていたために言えませんでした…。最大300万近くまで膨れ上がっていました。

なんで、そんなに借金が増えてしまったのか?それは、ギャンブルとお酒ですね。消費者金融とか、キャッシングを利用してる人がギャンブルするとすぐに限度額まで使ってしまいます。で、勝っても負けても飲みに行く。本当にダメな人間です。

なんとかして返したいと思いました。でも、このままではダメだと思って、色々と本を読んだり勉強をしたりしました。

まずは、家計簿。日々の収支をつけるというのがいかに大切かが身にしみました。だから家計簿は今でも欠かさずに記録しています。いくらお金が入ってきて、何にいくらお金を使っているのかしっかりと把握できなければ、返済しようにも計画が立てられませんし、今までのようなお金の使い方をしていては、いつまで経っても借金返済などできません。

収支をつけてみて、愕然としたのを覚えています。複数の消費者金融からお金を借りていたので、月々の返済金額もかなりな金額になっていました。当時借りていた金利は、12~18%でした。300万円借りて、金利が15%だとすると、利子だけで年間45万円も増えてしまうのです。月3万7500円。これ以上返済しないと借金は減らないのです。

何も考えないで借金していたので、まずは金利を調べ直しました。消費者金融、クレジットカードの分割払いやローンやリボ払い、キャッシングの金利を調べました。クレジットカードの分割払い、ローン、キャッシングの金利は意外と高いです。分割払いは2回までは手数料無料だということもこのとき知りました。

まず、金利が低いところから、借りれるだけ借りて、金利の高い支払いをできるだけ減らす。できる限り、利子の支払いを減らしました。

で、自分ルールも決めました。現状よりも借金の額は増やさないこと。一度返済し終わった消費者金融、クレジットカードは二度と利用しないこと。借金をするというのは、未来の自分のお金を前借りしてしまうということ。借りた金額だけ返すのならまだしも、利子を上乗せしなければならない分、もっときつくなります。

普通でもきついのに、利子の支払いが増えるとさらにきつくなってしまいます。

消費者金融のカードや、クレジットカードで使い慣れてしまうと、自分のお金など1円も入っていないのに、利用限度額=使える額(自分のお金)というようなへんな感じになってしまうんです。利用限度額は、借金の額です。自分のお金ではないです。恐ろしいことにそこがあやふやになってくるんです。

ボーナスが出たら、全額借金返済に当てていました。なんのために働いているんだろうと思ってしまいましたね。

かなり時間はかかりましたが、なんとか全額借金を完済することができました。借金返済をすると確かに嬉しかったのですが、喪失感を味わったのも覚えています。借金返済は辛かったのですが、色々と学んだり、試行錯誤したりするのは自分の中では楽しみになっていたのかもしれません。

借金を返済していくと、目に見える形で借金の金額が減っていくし、その途中途中で、借りている消費者金融の数も減っていく。そうするとなんか、一つづつクリアしていくような感覚だったのかもしれません。

しかも、借金の額が減ってくると、支払う利子の金額も減っていくので借金の返済額も増え、借金返済のスピードも早くなっていく。確実にレベルアップしているし、それも実感できる。このペースで行くとあと何ヶ月で完済できるなとか考え、目標がかなり明確だったおかげで、無事に完済できたのかもしれません。

この感じがゲームをしているようで楽しかったのかもしれません。だから完済した時に喪失感を味わったのかもしれませんね。借金返済は辛かったけど、試行錯誤して挑戦しているときは楽しかったように思います。

借金返済を通して、本当に色々なことを学べました。最初は無知から借金をしてしまったのですが、完済まで経験してみるとあながち悪いことではなかったのかもしれないとも思いました。この経験を通して、お金の使い方を学びました。だから、自分で作った借金を親に支払ってもらわなくて本当に良かったと思っています。

この借金返済の習慣をそのまま、貯金に変換しました。生活レベルを上げるのではなく、借金返済と同じ感じで貯金する。だから借金返済の金額が今度はそのまま貯金額になっていきました。

この借金返済と貯金という2つを経験して思ったのが、借金返済よりも貯金は本当に貯まっていくスピードが早いということ。借金には利子返済があるし、貯金は逆に利子を貰えるし、投資もできる。でも、一番はストレスがないということだと思います。借金返済はストレスがかかるのですが、貯金はそれ自体が楽しみになっていきましたので、ストレスがなかったです。

お金に関してストレスがあるかないかって、結構重要な問題なんです。たまったストレスは発散したくなるからです。借金を返済しているときは、お酒も結構飲んでいました。ビールは高かったので発泡酒とか飲んでました。今では、お酒も飲んでいません。

借金返済の為、どん底のような生活を送っており、生活レベルが上がっていないのが、貯金するにはものすごくプラスに働いていました。それで、今ではなんとか株も取引できるくらいにはお金を貯めることができました。

今でも、買い物をするときは、これは本当に必要なものなのかをしっかりと考えてから買い物をするように心がけています。

こんな感じで、うまくいかないことを試行錯誤して取り組んでいるときが、おもしろい時なのかなと最近思っています。また、何か目標を決めて試行錯誤していこうと思います。自分は、一つのことをやり遂げるまでかなり時間がかかりますが、取り組み続けていこうと思います。