以前、2016年の本屋大賞になった「羊と鋼の森」宮下奈都(著)を読んで、映画も見てみたくなって、見てみました。羊と鋼の森は2018年に公開されました。

今回は、ネタバレを含みますので注意です。

羊と鋼の森はピアノ調律師について書かれた作品です。ピアノ調律師というのは、自分が今まで生きてきた中で、出会ったこともない職業の一つでした。逆に会ったこともないので、作品自体には興味が湧きました。

原作の小説を読んだ時は、なんとも言えない感覚なり、読んだあと面白かったなと思える内容でした。本屋大賞に選ばれるだけのことはあるなと、大して小説を読まない自分もそう思ったほどです。読んだのが数ヶ月前なので、実際は、細かい部分まではしっかりと覚えていないのですが、面白かったという印象だけははっきりと覚えています。

それで、映画を見たわけです。原作を読んだ方なら期待してしまいますよね。

映画自体は、2時間ちょっとの作品。見て思ったのが、なんだか色々な部分が端折られてるなって感じでした。ピアノに関しての映画なので、ピアノが演奏されている部分もそれなりにあり、原作の部分を入れられなかったのではないかとも思いました。

小説を映像化するっていうのは、本当に大変な作業なのだと実感させられた作品でした。

ちょっと残念だったのが、キャスティング。主人公の外村は、イメージに近かったのですが、それ以外は自分のイメージとは違いました。これは、人によって受ける印象が違うので仕方のないことなのだと思いますが、残念でした。

この映画は、原作と予告でハードルが上がってしまい、それに期待してしまった人は、期待外れという感想を持ってしまったのかなとも思いました。でも、いい話ですよ。自分的には、原作の小説がおすすめです。