パチンコトレーダー3(100年に一度の金融危機に資産を倍増させてシステム最強説を再認識した編)を読んだレビューです。

坂本タクマ (著)

この本は、以前読んでレビューした「坂本タクマの実戦株入門」の続編になります。マンガですが、パンローリングから出版されている株式投資の本です。

坂本タクマの実戦株入門は2003年1月~2006年6月まで

パチンコトレーダー【初心者の陥りやすいワナ編】は2003年1月~2004年12月まで
パチンコトレーダー【システムトレード入門編】は2005年1月~2006年12月まで
パチンコトレーダー3は2007年1月~2008年12月まで

坂本タクマの実戦株入門はガイドワークスから出版されていますが、パチンコトレーダーはパンローリングから出版されています。パチンコトレーダーをすべて読みたい方は、坂本タクマの実戦株入門ではなく、パチンコトレーダー【初心者の陥りやすいワナ編】、パチンコトレーダー【システムトレード入門編】を読んでから読むとすべての期間の内容を読むことができます。

坂本タクマの実戦株入門では、著者が使用していたシステムが3つ紹介されていましたが、パチンコトレーダー3では、システムの紹介はされていませんでした。ストーリーではシステム4が稼働していましたが、そのシステムの内容までは、書かれていません。それはちょっと残念でした。

ですが、2007年1月~2008年12月という期間は、サブプライムローン問題から、リーマンショックが起きた期間になります。この当時の出来事がマンガ家でもあり、投資家でもある著者の視点で描かれているので、とても勉強になります。

最近、投資を始めたばかりで大きなショックを経験したことのない方は、一度読んでおくと、過去にこんな大暴落があったというのを知ることができて、将来の備えにもなると思います。

2007年7月には18,000円程度だった日経平均が、2008年の年末くらいには7,000円台にまで大暴落しているのです。日経平均が半分以下になるなんて、想像できますか?それほど、サブプライムローン問題、リーマンショックは、大問題だったというわけです。

この頃、1日で日経平均株価が10%下落したこともありました。今の日経平均で計算すると、1日で3,000円以上下落するということです。過去にこんなことがあったのですから、これからの株式市場でも起こらないとはいいきれません。

こんな大暴落があった場合、今のポジションはどうするかということを平常時に考えておくことはとても大切なことです。何も考えていない状態で、そのような大暴落が起きてしまったら、まともに考えることもできなくなります。

パチンコトレーダーは、これからシステムトレードをしようと考えている方は、読んでおくととても勉強になると思います。自分もシステムトレードを勉強するに当たり、このマンガ本から勉強を始めています。

マンガを書きながら投資家として実際に取引している方の実体験を読むことができるのは、良い勉強になります。システムトレードを行っていると起きる問題点なども書かれています。

この著者は、マンガの内容は自虐的な内容が多いですが、本当に勉強家です。読んだ本なども紹介されているので、パチンコトレーダーを読み終わったらそれらの本も読んで勉強しようと思います。

この著者、2007年、2008年、サブプライムローン問題、リーマンショックというこの期間にも年20%以上の利益を上げていました。こういうのを見るとシステムトレードっていいなと思ってしまいますよね。