SBI証券では、インターネットコースの方を対象に米ドル/円のリアルタイム為替取引にかかる為替手数料が、2023/12/1(金)より、無料になりました。米国株投資を行っている方にとっては、うれしいニュースです。為替手数料が無料になるのは、米ドル/円だけです。
例えば、1ドル140円だとして、10,000ドルを円からドルに替えた場合、
140円×10,000ドル=1,400,000円に
為替手数料0.25円×10,000ドル=2,500円
今までは円→ドルで2,500円、往復だと5,000円の為替手数料がかかっていました。これが2023/12/1から無料になります。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれかと思いますが、手数料などかからないのであれば、かからないようにする努力はすべきです。
それが、積もり積もって、大きな差となってきます。
で、注意しなければいけない点ですが、手数料が無料になるのは、「為替取引にかかる為替手数料」ということです。
米国株式を取引したい場合、購入時の決済方法は2通りあります。「外貨決済」と「円貨決済」です。
もともと口座にドルがあって、そのドルで米国株を購入するのが外貨決済。
口座にドルがなくて、円で米国株を購入するのが円貨決済。
11/30までは、円をドルに替えてから、外貨決済で購入するのと、円貨決済するのでは、同じく1ドルあたり、0.25円の為替手数料がかかっていました。
ですが、12/1からは、円をドルに替える為替取引の手数料が無料になりますが、円貨決済する場合は今まで通り、1ドルあたり、0.25円の為替手数料が発生します。
円貨決済の為替手数料についてインターネットで調べたのですが、情報が出ていなかったので、SBI証券に問い合わせて確認しました。
なので、為替手数料無料で米国株を取引きしたい場合、為替取引で円をドルに替えてから、外貨決済で米国株式を購入しなければいけないということです。
SBI証券での為替取引で円からドルを買い付けるやり方は、SBI証券ログイン後の画面最上部メニューの「取引」→「為替取引」で表示された画面で「米ドル」→「買付」で行います。実際に為替取引をしようとするとどこから取引していいのか迷いました。急いでいたりすると本当にわかりにくいです。
米国株を買う画面は、青帯のメニュー「外国株式 海外ETF」→ページ内のマイページの中の「外国株式取引サイトへ」ボタンを押して表示された画面から行います。
慣れていないと迷いますので参考までに記録しておきます。
これから旧NISAや新NISAで、米国株に投資を考えている方は、手数料をできる限り抑えるためにも知っておいた方がいいですね。
為替について調べていたら、一つ疑問に思うことが、出てきました。
それは、米国株の場合、買ったタイミングと売ったタイミングで円換算されて、損益が計算され利益が出た場合は課税されます。でも、為替の場合はどうやって税金が引かれるのか?
株だと、いつ何株いくらで買って、いつ買った株を何株いくらで売ったというのがはっきりしていますが、為替の場合ちょこちょこ取引しているといつ買ったいくらのものを取引きしたのかなんてわからなくなります。
じゃあ、例えば為替取引をして利益が出た場合は、どうやって把握するのか?
SBI証券では、為替差損益に関しては計算していないそうです。なので、為替差損益は自分で把握して、給与所得以外の所得合計が20万円以上の場合は、確定申告を行う必要があるようです。
円をドルに替えてから、すぐに米国株を購入すると、米国株を購入したタイミングで損益の為の計算が行われるので、外貨を大量に買ってそのまま保有していなければあまり気にすることはないです。
2年前くらいは1ドル115円くらいだったので、その時に1万ドル買って、最近のレート1ドル140円で円に戻したとすると、115万円→140万円になるため、25万円の為替差益が発生します。(手数料は考慮していません。)この場合、確定申告しないと申告漏れになってしまいます。
ちなみに、為替取引の取引履歴は、電子交付はされません。
為替取引の取引履歴は、SBI証券のサイト、最上部メニュー「取引」→「為替取引」→「注文履歴」から閲覧できます。閲覧可能なのは過去5年間です。