今回は、三菱鉛筆株式会社(銘柄コード 7976)の商品、クルトガ ユニ アルファゲル スイッチのレビューです。

いまだにクルトガを使ったことがなく、一度使ってみたかったので買ってみました。アマゾンでも評価は高かったし、動画などを見ても良さそうだったので購入したのですが、結論から言うとあまりおすすめはしません。もっと書きやすいシャーペンがあるように思います。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック

uni α-gel switchの特徴

・クルトガエンジン搭載
・クルトガモードとホールドモードを切替可能
・グリップにα-gel搭載
・軸(本体)の素材はプラスチック
・芯タンクの素材は金属
・価格は1,100円(税込)
・全長145mm
・低重心
・グリップ最大経11.5mm
・グリップの長さ38.5mm
・グリップ端から先端までの長さ19mm
・先端部分銀色の部分の長さ5mm(うち先端パイプ部分3mm)
・重さ18g
・シャーペンの芯経0.5mm
・クルトガ回転確認用窓あり
フリシャー(シャカシャカ、振って芯が出る機能)なし
・自動芯出し機能なし

クルトガとは、電気などを使用せず、書く時の押す力を利用して、シャーペンの芯を回転させる機能です。

クルトガモード。シャーペンのノックボタン部分を回転させることで、クルトガモードとホールドモードを切替えできます。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック スイッチクルトガモード

ホールドモード。クルトガ機能は動作しないモード。このモードで、シャーペンの芯が回転しない普通のシャーペンとしても利用できます。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック スイッチホールドモード

パッケージの内容。集中力が続くと書かれていますが、クルトガのカチャカチャ音に慣れていない人は、気になって集中しにくい為、勉強用には不向きのように思います。ただ、一定の太さで書くことができるので、シャーペンを自分で回転させる必要がない点に関しては集中を邪魔しないのかもしれません。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック 外装

α-gelはなんとも言えない弾力があります。かためと書かれていますが、ほどよく柔らかいです。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック 説明

弾力のあるグリップでは仕方のないことですが、グリップにホコリは付きます。先端パイプは引っ込みません。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック ゲル部分

キャップの下に、普通のシャーペンの消しゴムがついています。この消しゴム、使ったら終わりだと思ってほとんど使っていませんでしたが、各メーカーで替えの消しゴムが販売されているようです。文房具店や東急ハンズ、ロフトなどで購入できるようです。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック 消しゴム キャップ

シャーペンの軸(本体)の素材はプラスチックですが、芯タンクの素材は金属です。その為、シャーペンの重量が18gになっています。重心は、グリップから上のプラスチックに変わったあたりなので、低重心です。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック 芯タンク 先端部分

α-gelの構造
一見シンプルなグリップに見えますが、外側(半透明)のシリコンゴムと内側(黒)の衝撃吸収ゲル(α-gel)の二重構造になっています。このグリップにより集中力がキープできるようです。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック ゲル部分構造

クルトガモードとホールドモードの筆記文字比較
実際に文字を書いてみると、クルトガモードは細くシャープな線の文字が書き続けられることがよくわかります。
ユニ アルファゲル スイッチ ブラック クルトガモードホールドモード比較
<マニアックイズ>上記の詩は何の詩でしょう?→答えは記事の一番下

クルトガ ユニ アルファゲル スイッチのメリット・デメリット

メリット

①クルトガモードは文字の線の太さが均一な文字が書きやすい
②綺麗な字が書ける気がする
③文字の線が均一になり、書いた文字がシャープで読みやすい
④クルトガなので、シャーペンの芯の片減りはしない
⑤シャーペンを回転させる必要がない
⑥同じ濃さのシャーペンの芯を使っても、先端が常に細いので、線が濃く見える
⑦書く時にシャーペンの先端が沈むので、シャーペンの芯が折れにくい
⑧クルトガモードとホールドモードを切替られる
⑨グリップの弾力が心地良い

デメリット

①常にシャーペンの芯の先端が尖る為、ノートに記入する時は、下敷きをしないと、次のページに書いた文字の跡が残る
②書いている時にカチャカチャうるさい。机上で1枚の紙に記述する時は特にうるさい
③書く時にクルトガのカチャカチャ音がするので集中できない
④書く時にシャーペンの先端が沈む
⑤筆圧が強くなるので、書いた文字が消しゴムで消しにくい
⑥グリップにホコリが付く

①~⑤はクルトガモードのデメリットなので、ホールドモード時は①~⑤のデメリットはありません。

感想

均一の太さのシャープな線で文字が書ける為、人に読んでもらうものを書くとき、後で書いた文字を読む場合には良いです。多少書く時の音がうるさくても、綺麗な文字が書けることの方が優先度が高い人にはおすすめです。

使い始めは、気になっていたクルトガのカチャカチャ音も慣れるとあまり気にならなくなるのかもしれません。使っていると、細いシャープな線で文字が書けることが楽しくなって、色々と文章を手書きしたくなりました。たいして文字は変わらなくても、細くてシャープな線で書くと自分ってこんなに字が綺麗だったかなと思っちゃいます。

クルトガを使ったことがある方ならわかると思いますが、クルトガであることが、メリットでもありデメリットでもあります。クルトガのデメリットを許容できないのであれば、クルトガではない普通のシャーペンを選んだ方が無難だと思います。

三菱鉛筆のホームページには、下記のように記載されています。
クルトガモードは、綺麗なノートを作りたい場合に。ホールドモードは、ノート全面に早くたくさん書きたい場合、暗記等の勉強に最適だそうです。

クルトガと普通のシャーペンを切替えて使いたい方にはおすすめのシャーペンです。ざっと調べた感じですと、クルトガモードとホールドモードの切替ができるシャーペンは、今のところ「クルトガ ユニ アルファゲル スイッチ」以外にないようです。


マニアックイズの答え:ハンター×ハンター(HUNTER×HUNTER)のネオンがラブリーゴーストライター(天使の自動筆記)でクロロ=ルシルフル(団長)を占った時の詩でした。