あけましておめでとうございます。今年もどうそよろしくお願い致します。

2025年が明けて早々、お風呂のボイラーというか給湯器の表示にエラーが出て、お風呂のお湯が出なくなりました。今のご時世、働き方改革で、年末年始はサービスの方もお休みで連休明けまでなおせないとのこと。

最悪だーと思ったのですが、ふと、水行をやるいい機会だと思いました。お湯が出ないなら水を使えばいい。

最近読んでいる、「本多静六自伝体験八十五年」には

「祖父は寒中にも毎朝水行をやる。私も祖父のいいつけで水をかぶったが、なんら深い信仰があるわけではなかったから、表面平気な顔で水をかぶったものの、辛かった。しかし水行をしたあとの心身の爽快さは得難いものであり、辛いことをしたあとでなければ、爽快な気分を得られないことをしみじみ知らされた。」

と書かれていたので、寒いですが、水行をやってみたいなと思っていたんです。だから本当にいい機会でした。こんなことでもなかったら、こんなくそ寒い時期に、水行なんてやろうとは絶対に思わなかったと思います。

で、お湯が出ない真冬のお風呂で今までに浴びたことがない冷たい水のシャワーを浴びてみました。多分2、3度くらいだと思います。

ご想像通り、震え上がるほどの冷たさ。足の方は、まだかけることができるのですが、上半身に水をかけるのは本当に勇気が必要です。上半身に冷水シャワーをあてると、「ヒーーーッッッ!!!」って感じで本当に寒いし、冷たい。何秒もかけていられない。

驚いたのは、体に冷水をかけると、体から湯気が出てくる。お湯のシャワーを使った時のように、ぶわーっと体から湯気が立ち上る。お湯を使っていないのに、お風呂場が湯気で白くなっていく。今まで体験したことのない体の反応でした。人間の体ってすごいなって思いました。

でも、やってみたあとはなんとも言えない爽快感を味わうことができました。冷たいシャワーを浴びたあと、体を拭き、服を着ていると寒くてブルブル震えるのかと思っていたのですが、逆でなんだか体がだんだん暖かくなってくるんです。不思議なのが、気分もすがすがしいというか、スッキリするというか穏やかな感じになる。

多分、血流もよくなるのだと思います。そんな感じがします。やってみなければ、わからない感覚だと思います。ただ心臓には悪いと思います。

大人になってからは特に、寒い時に寒いことをするなんて、考えられなかった。あったかい部屋で酒でも飲みながらのんびりしたいというようなことばかり考えていたのですが、水行をやってみるとかなり考え方が変わります。

やる気が出ないとか、気分がもやもやするとか、なんだかよくわからないけど気分がのらないって時にはかなりおすすめです。一瞬で、気持ちがリセットされるというか、変な考えが一気に吹き飛ぶ。水行というか、冷水をかぶった後は、なんだか今まで考えていたことがどうでもよくなるというか、冷水をかぶることに比べると些細なことに思えてくる。

経験したことのないことを経験するというのは、本当に大切なのだと実感した出来事でした。不運なことから、幸運をみつけだすよい機会でもありました。なんだか今年はいい年になりそうです。