ようやく正欲読み終わりましたので感想を書いておきます。ネタバレしないような内容にしています。

朝井リョウ(著)

読んでいる途中は、この先どんな展開になっていくんだろうと続きが気になり、面白かったんですが、読み終わってみると、純粋に「あー面白かった!」って思える本ではなかったのかなという感じというかなんというか。泣けるわけでもなく、スカッとするわけでもなく、ミステリーでもないです。

この本は本当に生きてきた人生によって、好みが分かれるんだろうなという感じがしました。まあ、どんな本でもそうなんですが。

朝井リョウさんの本を読むのは初めてなのですが、これが朝井リョウワールドなのかなとも思いました。作家生活十周年記念の書き下ろし作品だそうです。

読みやすいというか、ストーリーに入り込みやすい文章なので、小説をあまり読んでこなかった自分でも最後まで読むことはできました。

なんか、本屋の雰囲気といい、作家生活十周年記念といい、第34回柴田錬三郎賞受賞といい、この作品は面白くないとは言いにくい空気が作られているように感じたのは自分だけなのかな。個人的な感想です。

今年の秋に映画化が決定していますが、この作品、面白く映像化させるのはかなり難しい気もしますが。俳優の方々がどのように演技するのかは、気になるところでもあります。

小説をたくさん読んできた方なら、この作品の面白さを十分に味わえるのかとも思いました。

鴨が逆さになっている表紙の理由わかりませんでした。ただこの表紙、インパクトはかなりです。自分は表紙に惹かれて読んだという部分もあります。