今年もなんとか株の確定申告を終わらせることができました。

なんで株で確定申告をしているのかというと、お恥ずかしい話、NISA以外の口座で前年までに譲渡損失があり、繰越しているためです。前年までの損失と今年の利益を相殺するために確定申告をしています。あと、プラスの証券会社とマイナスの証券会社があるのでその相殺をするためにも確定申告をしています。

NISA口座と特定口座源泉ありで利益が出ている人は確定申告は不要です。

ちなみに、NISA口座は、利益が出たときには税金がかかりませんが、損失が出た場合、損失を翌年以降に繰り越したり、特別口座の利益と相殺することはできません。これがNISA口座のデメリットですよね。この条件って、結構厳しいなと自分は思っています。

損失を相殺できないので、本当に手堅いところになっています。

特定口座の損失は、他の取引でカバーできるので、気軽というか、投資なんて上がるか下がるかなんて、分からないもんじゃないですか。先週まで4万円超えでイケイケだった日経平均も、なんだか雲行きがあやしくなってきて、先物では、3万9000円を割っています。

個別銘柄でいえば、株価が半分になったとかいう話は普通にあります。損切りができないと普通に資産が半分になっちゃいます。

最悪なのが、初めNISA口座で取引していて、株価が下がってしまったから一旦損切りし、上がりそうだったので買いなおす時に、NISA口座の枠がなかったら、特定口座で買うしかない。で利益が出た場合、NISA口座の損失とは相殺できないので、特定口座で出た利益の約20%は税金で持っていかれちゃいます。

NISAで100万円株購入→50万円になっちゃったので売り。
上がりそうだったので、50万円で特定口座で購入→株価が100万に戻ったので売却。

この場合、特定口座での利益50万円に対して約20%の税金が取られるので、手元には90万円しか残らない。このようなことって株をやっていたら普通にあることです。

NISA枠って、年間で使える額が決まっているし、1円でもNISA枠が足りないとNISA口座では株購入できません。

今回の新NISAで株をはじめたばかりの人って、こういう仕組みを分かっているのか疑問です。実際自分が株式取引をはじめたばかりの頃は、こんなの分かっていませんでした。NISA口座はなかったのですが、特定口座ってなんだって感じでした。

で、今回は特定口座で外国株を保有している場合の配当金の話です。

外国株でも配当金がもらえると思いますが、この配当金の支払報告書を確認してみると

配当金からまず、外国源泉徴収税が10%引かれ、引かれた金額から今度は日本の税金(所得税+地方税)約20%が引かれています。

これだと2重課税になってしまうので、確定申告の際に外国税額控除を申告すると、外国源泉徴収税の10%が返ってきます。

NISA口座の場合、配当金から、外国源泉徴収税が10%引かれますが、国内の税金は非課税なので、日本の税金(所得税+地方税)約20%はかかりません。なので2重課税ではないので、外国税額控除は使えません。

NISA口座で非課税投資枠とされていても、外国株の場合、配当金の外国源泉徴収税10%は引かれます。ちなみにこれはアメリカ株の場合です。他の国はどうなっているのかはわかりません。

最後に、自分のような前年度や他の証券会社の損失と、この外国株の配当金を相殺した場合も2重課税とはならないので、外国税額控除は使えません。

結局、外国株(アメリカ株)の配当金については何らかの形で税金が取られるようです。