2021年4月25日放送のがっちりマンデーの儲かる「箱」ビジネス!でクックパッドマートのマートステーションが出ていたので調査してみました。
クックパッドマートとは
送料無料で生鮮食品等を注文できるアプリ。受け取りは、コンビニや駅、ドラッグストアなどに設置された冷蔵庫型宅配ボックス「マートステーション」に取りに行くというもの。
がっちりマンデーの放送内容
マートステーションの設置数は現在、東京と神奈川に約500箇所設置されている。
マートステーションの設置場所はコンビニ(ローソン、ファミリーマート)、東京メトロ駅構内、ドラッグストア、高層マンション、コインランドリーなど。
生鮮食品を店舗、生産者から集める共同集荷所は約50箇所ある。
クックパッドマートの仕組み
店舗、生産者
↓注文を受けた商品を共同集荷所まで店舗、生産者が持っていく
共同集荷所
cookpadは共同集荷所からマートステーションまでの配送を負担
クックパッドが依頼した配送業者が共同集荷所で商品をピックアップし、マートステーションまで配送
マートステーション
↑マートステーションに注文した商品を取りに行く
利用者
商品出品者の声
クックパッドマートに出品している「梅や」の方のインタビュー
・1日の最高売上は86万円
・手数料について、大手サイトは安くても10%。配送料込みで考えると恐ろしく安いと言っていた。
(放送では手数料はヒミツでしたが、調べたところ10%のようです。)
・共同集荷所まで注文された商品を持って行っていた。共同集荷所には冷蔵庫があり、冷蔵庫の中にはマートステーションに入っているボックスがあり、そのボックスの中に注文された商品を梅やの方が入れていた。
クックパッドマートについての考察
クックパッドマートは2018年9月にサービスを開始しています。
有価証券報告書によると、クックパッドのセグメントは「国内レシピサービス会員売上」「国内レシピサービス広告売上」「その他売上」に分かれています。
その他売上は「国内レシピサービス会員売上」「国内レシピサービス広告売上」以外の売上。クックパッドマート、レベニューシェア、CookpadTV、海外事業、新規事業等が含まれています。
クックパッド全体の売上(百万円)
2019年12月 11,753
2020年12月 11,095
その他売上(百万円)
2019年12月 1,358
2020年12月 953
クックパッドマート、レベニューシェア、CookpadTV、海外事業、新規事業等を合わせた売上が、9億5300万円。クックパッドマートの売上の割合はクックパッド全体の売上の数%。
利用者
・送料無料で生鮮食品をアプリから注文できるのはお得
出品者
・送料無料で出品することができる
・配送料がかからない代わりに商品を共同集荷所まで持っていき、注文者ごとのボックス商品を入れていく作業が発生する。
クックパッドの業務および費用負担
・共同集荷所からマートステーションまでの配送
・クレーム対応など
・共同集荷所での検品
※作業自体は業者に依頼しているのかもしれないが、費用は負担しているはず
・マートステーション設置の費用
・共同集荷所の維持費
・クックパッドマートシステム維持
ざっくりとした売上予想
マートステーションは現在500箇所に設置されている。
がっちりマンデーで見たところ、1箇所には34個のボックスがあった。(17ボックスの冷蔵庫×2)
500箇所×34ボックス=17,000ボックス
1日半分の8500ボックスが稼働していたと仮定
1ボックスの平均単価を1,000円と仮定
1日の売上=850万円×365=3,102,500,000円≒31億円
手数料10%とするとクックパッドの年間売上は3億1,000万円くらいなのではないか。
クックパッドのビジネスモデルほど利益率のいいビジネスモデルではなさそうです。
QRコードをかざしカギを開け、冷蔵庫を開けると17ボックスすべてとれる仕様になっています。ボックスといっても、ただのかごなのでそこら辺のセキュリティはどうしているのか気になるところです。盗難や商品がないなどのトラブルも起こりそうです。ただ、マートステーションを開けるとログは残るので、そのログで追跡はできそうですが。
あと、受け取り忘れや閉め忘れなどどう対処するのかなど、気になる点は多いです。ですが、生鮮食品を送料無料で通販できるのは魅力的です。